野外での体験教育を運営・実践する際、単なる「活動の提供」のみに終わっていませんか?「あの山に登ればきっといい体験になる」「きれいな川があるからそこを使おう」。その時、指導者としてあなたが「何のためにその体験をさせるのですか?」と問われた時に明確に答えることができますか?プログラムを企画、運営する際に何よりも大切なことは、その体験を提供する意味、つまり「ねらい」が明確にされ、プログラムの運営方法や指導法にしっかりと反映され、提供されているかどうかです。アウトドア・エデュケーターでは、実際にプログラムを作る過程を通して、指導者が「何を伝えたいのか」、そのために「どのようなプログラムをつくるのか」を考えていきます。野外教育の指導者を目指す学生、教職員の方、体験活動の企画担当者、野外活動の仕事に従事している方など幅広い層の方々が集まり、あなたのメッセージを明確にする7日間です。
日程
2011年8月15日(月)~8月21日(日) 6泊7日
参加費
70,000円(税込み)※コース終了後の分割可能
※コース中の全ての指導費 、食費 、宿泊費 、交通費 、装備費 、保険料を含みます。
集合場所まで、及び解散場所からの交通費は含まれていません。
開催地
対象
18才以上の健康な方で、セルフディスカバリー、セルフチャレンジ、エンパワーメントコースに参加した方、もしくはそれに準じたコースに参加した方。参加されていない方は、上記コースに参加の上お申込み下さい。
尚、8月12日から開催される信州セルフチャレンジ3日間からの連続参加も可能です。
定員
12名 最低実施定員6名
持ち物
雨具、防寒着、トレーニングウエア、帽子、運動靴、筆記用具、着替えなど。
その他の装備は、当校より無料で貸し出されます。
カリキュラム
・指導法の基礎「体験から学ぶ」「ねらいを持った野外活動」
「指導者に必要なもの」「グループプロセス」
・相互実習の創作、実施、評価
・相互実習を通して見えてきた、指導者のあり方
指導
OBSの複数のインストラクターが指導にあたります。インストラクターは、野
外活動の技術、指導法、ファシリテート、野外救急法などの厳しい訓練を受け
ている専門スタッフです。
申込締切
コースの開始日10日前まで。
それ以降にお申し込みの場合はお電話にてご確認下さい。
※ただし、定員になり次第締め切り(先着順)

「野外教育の指導者として伝えたいメッセージは何ですか?」
と問われたとき、当たり前にあると思っていたメッセージが明確でないことに気づきました。「だから、指導者として提供したものから生まれてくるものがぼやけていたんだ・・・」と。アウトドア・エデュケーターでは経験を振り返ることが多く、その経験から来る思いはこんなにもリアルで大きいものなんだと感じることができました。その思いについて考える時、何度も何度も繰り返したのは自分と向き合うこと。自分を知って初めて伝わるものがあるんだと感じることができました。7日間を通して自己を経験からふり返り、思いを共有し、それを形にしていく中で見えてきた自分のメッセージは、少しずつ明確になりました。追及に終わりはないのかもしれないけれど、今は「これが自分の伝えたいことだ」と自信を持って言える気がします。セルフディスカバリーもアウトドア・エデュケーターも人として、指導者として、自分を深める大きな経験になりました。
小澤 景
「なぜ、その活動をわざわざ自然の中でするのですか?」この問いに我々は答えなければならないのだが、答えるのは案外難しい。OBSの指導者養成プログラムに参加した時、この問いは常に投げかけられた。コースでは、数名で具体的なプログラムを何日もかけて作成する。まずは、その場の自然を知り、そこに身をおいたときの参加者の気持ちを想像する。そして、プログラムの目的に合わせて、ここではどのような活動がいいのか?どのようなスキルが必要なのか?どのようにマネージメントをすればいいのか?どのように参加者に関わればいいのか?を考えていく。参加者のことをどう考え、自然とどう向き合うのか?と、本気で探求してゆく・・・
OBSでの時間は打っては返す波のように私たちを揺さぶっていた。
野外教育の指導者として最も大切なことに気づかされたコースであった。
大阪体育大学大学 教員 伊原 久美子
99年夏にエデュケーターで初めてOBSと出会いました。小中学校で教員をしている私にとって,正に新しい世界との出会いであり,それまでのどの研修にもなかった,心と身体が揺れる10日間となりました。
さらに,参加者一人ひとりの心の動きを見つめ,体験をしっかりと心に収める指導者の存在には一教員として大きな衝撃を受けました。その後の学校教育においては,ちょうど導入された総合学習での体験学習法として,また学級集団づくりとして,林間学校(ビバーク体験)等の学校行事にもOBSの理念を導入し,常にねらいを大切にした教育を展開してきました。その後,市教育委員会に在籍中には不登校児童生徒を対象に長期キャンプによるOBSとの連携事業を企画し,劇的な変容の場にも立ち会うことができました。
あれから10年目。あの時,職業観・人生観の転換を図ることができたのはOBSや仲間の存在のみでなく,自分に挑戦し,仲間との活動を大切にし,そして何より新しい世界や教育のあり方を受容しようとした私自身の姿勢にあったことを改めて感じ,この10年の自分を誇らしく思います。
南アルプス市立芦安中学校 教頭 齊藤 光裕









