冬(雪)のフィールドの特徴は、厳しい寒さを克服する技術を身につければ、その自然環境を利用してどこへ行くことも、どこで眠ることも自由にできることにあります。自分で状況を把握し、判断し、行動する。大自然の中に入って冒険的活動を教材にするには、まさにうってつけの時期だといえます。雪洞、イグルー、バックカントリースキー、そして雪山登山など、地図と磁石を使って出かければ、そこには魅力溢れる世界が果てしなく拡がっています。自分を知り、人との関係を学び、自然環境を知る。自然を教室にする冒険教育の指導者として、様々な活動の技術、安全対策、指導法などの基礎を身につける42日間。冬の冒険教育を開拓するパイオニアを育成します。
日程
2011年度は開催いたしません。(2012年度の開催は未定です)
参加費
452,000円 ※コース終了後の分割可能
※指導料 専門装備使用料、施設使用料、コース中の宿泊費、食費(休養日の昼食を除く)、移動交通費、障害保険料など、コース中にかかる全ての費用が含まれています。
集合場所まで、及び解散場所からの交通費は含まれていません。
開催地
[活動ベース]OBS長野校〈長野県小谷村〉アクセス>>
[活動エリア]基本プログラム、指導法はOBS長野校周辺域で実施されます。
山岳/八ヶ岳
バックカントリースキー/雨飾山周辺、栂池周辺
※天候や参加者の状況などにより変更になることがあります。
対象
18才以上の健康な方。
アルペンスキー(ゲレンデスキー)において、シュテムターン(スキーをハの字にして回転、後半スキーをそろえる技術)をマスターしている方。その他の野外活動の経験は必要ありません。キャンプ、登山などの経験がなくても参加できます。
定員
8名 最低実施定員5名
持ち物
冬山登山、山スキーなどのほとんどの専門装備、例えばアタックザック、寝袋、テント、ロープなどは、当校より無料で貸し出されます。参加者にご用意いただく個人装備で特殊なものは、雪用登山靴、マウンテンジャケット上下、防寒着などです。詳しくは、参加申込後にお送りする参加要項をご覧下さい。
指導
複数のインストラクターが指導にあたります。インストラクターは野外活動の指導法、ファシリテート、野外救急法などの厳しい訓練を受けている専門スタッフです。
申込締切
コースの開始日10日前まで。
それ以降にお申し込みの場合はお電話にてご確認下さい。
※ただし、定員になり次第締め切り(先着順)
スケジュール

「まっすぐ前を見て、胸を張って歩け!」私は心の中で、くりかえし唱えていた。板の背のような岩の上を歩く。標高は2000m。一歩一歩、泣かずに歩いた。自分でも信じられなかった。周りには自分の命を支えてくれる仲間がいた。今思うと私のW-JALTはここにあったのだと思う。
実際のW-JALTの日々はチャレンジの連続だった。過酷な状況は、わがままを忘れさせ、協力することを欲した。仲間とともに立ち向かうすべは「命」につながった。そして帰ってきた時に仲間とかわす笑顔が心から心地よかった。W-JALTを通して私の中には強い芯ができた。真っ白な雪の世界への遠征で、仲間と過ごし向き合ったこと。雑音は何もなかった。自然の恐怖と体力の限界の中で自分と闘ったこと。あらゆる困難を自分達で乗り越えたこと。すべてに子どもの頃のようにただがむしゃらに立ち向かい、大人になった自分には経験しえない経験をした。こうしたこと全てが、それからの人生と教育者としての自分をつくる原体験となった。迷い、弱気になる場面があるといつもW-JALTを思い出す。「まっすぐ前を見て、胸を張って歩け!」と・・・。
「真っ白なキャンバスに、何を描くのか?」インストラクターに贈られた言葉だ。今、ここに描くものはもう決まっている。
現在、私は「ネイチャーマジック」という団体を主宰している。そこで、自然体験を通して子ども達の心の成長を促す野外教育をしている。キャンプで純粋な子ども達に出会うとき、私の笑顔はつよい自信にあふれている。子ども達へ何かを伝えるとき、私の言葉は心から発せられている。これが、W-JALTから帰ってきて一番変わった点だ。私の仕事は、子ども達の人生に関わる仕事である。また、子ども達の大切な時間と命を預かる仕事である。W-JALTを経験し、私はしっかりと地に足をつけてその責任を背負うことができるようになった。
いま、私の目の前では子ども達が自然の中で群れ遊んでいる。この子ども達には生き生きと輝く時間を過ごし人間形成の骨になるような体験をさせたい。
子ども達が大きくなったときにふと思い出す光景。それは今日、私の目の前にあるこの光景そのものなのだ。私は大きくなった子ども達の思い出の中にいる。私はその思い出を子ども達の成長にとってより良いものにするために、私自身をこれからも磨きつづけなければならない。また、すべてがうまくいかずじっと我慢しなければいけないときもあるだろう。しかし苦しさ、つらさを乗り越えた向こうにあるものを私は知っている。だから私はどんなときでもまっすぐ前を見て、胸を張っていくのだ。W-JALTに教えられたことが、いまの私の中で強い原動力になっている。
-2007年参加 野澤 俊索
私が今回のWinter JALT中の様々な体験を通して学んだ中で、特に心に残っていることが三つある。一つ目は「プロセスを見る」ということ。これは私自身、今までの生活の中で言葉こそ知らなかったが意識していたことだと思う。また、私が魅かれる多くの人は、間違いなくプロセスを見る力が高い人だった。今回ソフトスキルセクションで改めて人の内側にあるものを見る、感じるという事の難しさ、大切さを実感した。また、JALT中の様々な体験の中で、自分、そして他のメンバーの心の動きを感じようという意識が高まった(実際に自分も他のメンバーもかなり心が動いていたと思う)。これからも私は多くの人と関わるだろう。その時、プロセスを見ること、そしてその見たことに対して必要だと思う行動がとれるように努力していこうと思う。固まった目と忙しさで曇らない目を持ちたいと思う。
学んだ事の二つ目は、「自分で判断し、考えること(考えようとすること)」の大切さだ。今回ハードスキルセクションではプランニングから始まり、実際の行動までグループで動いていた。他のメンバーの考えや動き、グループ全体の流れに乗っかっていただけの時もかなりあったと思う。でも、自分自身が判断し、考えなければいけない場面もたくさんあった。その時、自分の中で不安が生じたり、動けなくなったりした。普段の生活の中で、自分で判断することの意識が低いのだと実感した。これからの生活の中で、それがあっているか間違っているかは別として、自分で考えていく事を大切にしようと思う。
三つ目は、「自分の考え、気持ちを話したり、人の考えや気持ちを聞いて全員で共有することの大切さ」だ。これはハードスキルセクション(特にバックカントリースキーの時)とソフトスキルセクションで強く感じた。自分の思いをメンバーに伝えずに行動し、あまり納得できない結果になった時、後で必ず後悔した。また、他のメンバーも同じだったと思う。実際に動いている時も不安や疑問が多く生じた。それを伝えればよかったとふりかえりの時よく思った。今回、ケイ(メンバーのひとり)が自分より少しゆとりがあるところで様々な考えを出そうと努力していた。私はケイを見ていて人に伝える努力、人の事を知ろうとする努力を大切にしようと強く思った。
-2007年参加 宮澤 長
卒業生の活躍
1993年にスタートした、冒険教育指導者育成プログラム(JALT)は、これまで220名以上もの卒業生を出してきました。 卒業生はOBSインストラクターを勤める者、教育の現場で活躍する者、独立し自分の思いを表現する者、自分の夢を実現した者など、その進路は様々です。 その一部を紹介します。
《野外教育・野外活動団体》
ウミアック/NPO法人あそベンチャースクール/NPO法人モンキーマジック
オーロラクラブ/ 株式会社リトルアドベンチャー/
湘南自然学校
セブンヒルズアドベンチャー/東京YMCA
ネイチャーアドベンチャージャパン/ネイチャーガイド風の道
パワーズアウトドアエデュケーション/冒険小屋 / まなび工房
武蔵野市スポーツ振興事業団/TreeMasterClimbingAcademy
マウンテニアリングフォーオール/無印良品キャンプ場
《学校、福祉団体》
鎌倉女子大学 教員/クラーク記念国際高等学校
啓明学院中学校・高校 教員/さいたま市児童養護施設カルテット
田園調布学園大学 教員/北翔大学 教員
松本大学 教員/社会福祉法人扶助者聖母会星美ホーム
《アウトドアショップ》
mont-bell/ICI石井スポーツ/patagonia
snowpeak/H+(HAGLOFS)
/ARC’TERYX
よくある質問
プログラムの途中で帰宅することはできますか?
期間中に家族の結婚式がありますが、1日抜けることはできますか?
JALTを卒業すると必ずOBSのインストラクターになれますか?
JALT卒業後の就職先はどのようなところがありますか?
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