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スタッフインタビュー03 松本聡

―簡単なプロフィールを教えてください。

埼玉県出身27歳(2010年現在)です。中学から大学まで陸上の長距離をやっていて、大学時代は箱根駅伝を目指していました。また、体育教師も目指していましたが、教育実習で自分にはもっと色々な経験が必要だと思い、卒業後、青年海外協力隊でアフリカのモザンビークへ行きました。アフリカでは教員養成学校で体育を教え、また縄跳びの普及活動にも参加していました。2年の任期を終え日本に帰って来た時にOBSを知り、「次はこれだ」と思い、2008年のJALTに参加し、続けて冬にWinter JALTに参加し、現在はインストラクターとして働いています。


―なぜ先生を目指していたんですか?

人と関わる仕事がしたいと思っていました。特に中学校の先生に。中学の時期が自分にとって大きかったし、中学には色んな人がいる。高校、大学とは違い、その地域に住む子ども達が最後に一緒にいられる場所でもあり、だから色んな人がいて面白かった。それぞれの分岐点にある年齢のような気がしていて、その時期の子ども達と関わることに興味がありました。


―なぜ、ストレートに教師にならなかったのですか?

教育実習で自分の世間知らずさを痛感しました。人に何かを教えた経験もなかったし、なにより自分の想いと現実のギャップが大きく、もっと人として色々な経験を積んでからリベンジしたいと思いました。


―青年海外協力隊の時期はどんなことを感じていましたか?

言葉や食べ物、習慣等の全く異なる環境に飛び込んだので、最初は不安ばかり抱えていました。ホームスティ先の人ともちゃんと関わりを持てず、その場その場をただやり過ごしていた時期がありました。でも、徐々に言葉もわかるようになり、友達も増え、仕事も積極的に行い、人と関われるようになってとても面白かったです。


―その後なぜOBSに参加したのですか?

日本に帰って来た時、先のことが何も決まっていませんでした。ただ、「やりたいことは全部やろう」と思っていたので、おもしろそうなものを探していたんです。大学時代に野外教育のゼミに入っていたので、そういった分野の大学院等を探している時に「冒険教育」、「OBS」を見つけて、これだなと思い、すぐJALTに申し込みました。


―迷いはなかったのですか?

協力隊に行くことを決めた時のように、すぐにこれだと思いました。何か強烈に惹かれるものがあったんです。協力隊を終えて時間も金銭面でも余裕があり、タイミングはバッチリで迷いはなかったです。


―JALTはどうでしたか?

JALT中に感じたこと、考えていたことを今でもよく思い出します。 それまでの自分はやっぱり自分の力を出し切れずに終えていたように思います。言い訳をしたり、ちゃんと人と関わらずにいた部分がありました。でも、本気で人と向き合えば必ず返ってくるものがあるし、 自分の力を出し切れた、やりきれた感覚ってすごく気持ちいいということを知りました。自分の力を出し切るのって、自分一人では難しい。仲間と何かやり遂げようとする時、思った以上に思わず出てしまう力がある。みんなでやろうとするとお互いに反応し合っていると感じました。また、OBSに来て、自分を肯定できるようにもなりました。今まではまだできる、まだできる、なのになぜ自分の力を出し切れないんだろう、自分はだめだと否定していた。でも頑張っていることを自分で認めたり肯定することができるようになった。自分の生き方とか考えの根底になるようなものが学べたと思う。


―なぜインストラクターになろうと思ったのか。

JALTを終えるまでは、その後のことはあまり考えていませんでした。まずはJALTをしっかりやりきれるかどうか。やりきれたら自分の自信になるだろうと思っていました。インストラクターになろうと思った理由はいくつかあって、一つはJALT中に関わったインストラクターが「すごいな」と思ったから。自分とは違って色んなことを感じたり考えたり、読み取ったりすることができる。大きな影響力を感じたんです。
もう一つはOBSがやろうとしていることは、自分にすごく必要なことだと思った。インストラクターとして、人として、ここでもっと成長したいと思いました。


―実際インストラクターになってみてどうですか。

最初は技術や知識の方にばかり気持ちが行って上手くいかなかった。でも、少しずつコースで参加者の方々と関わる中で、「やっぱりこういうのっていいな」とか「あんなやつがこんなに変わった」とか、やっていくうちにどんどんとやりたくなっていった。やるべきことがわかって来た。そして少しずつできるようになって来ました。


―どんなインストラクターに、どんな人になりたいですか?

導いてくれる人、自分に気づかせてくれる人。
迷ったり悩んだりしている時、自分を見失っているとき、自分を隠そうとごまかそうとしているとき、ありのままの自分に気づかせてくれる人、さらけ出してくれる人、そしてそれを全身で受け止めてくれる人、そんな人になりたい。本当はその役目は親や先生、信頼できる友達とかかもしれない。でもそんな人が一人でも多くいてくれたらなと(そして自分もそんな存在になれたら)。そんな人がいてくれる社会になるべきだとも思う。固定された人だけでなく、お互いがそうなれるように。
もう一つは、自分らしく、自分のやり方を見つけていきたい。 例えば大学生ぐらいまでは憧れるものがあった。でも憧れの人の真似ではその人を超えることはできないし、それは自分じゃない。自分の持っているものを生かしていく。自分自身を磨くこと、自分になっていく、「自分を生きる」みたいな感覚。自分を磨くために色々な経験をしたり、勉強をしたりして、より自分らしくなっていきたい。
インストラクターとしても先輩たちのまねをするのではく、自分自身が参加者としっかり向き合うこと、上手さとかテクニックではなく、それを大切にしたい。自分のスタイルを見つけていきたいと思う。最終的にはそこ(先輩たちのようなやりかた)に落ち着くかもしれないが、自分でいろいろチャレンジしてみたいと思う。


―大切にしていることは?

色々な感覚を持つこと。いつも同じ場所で同じ世界の中で暮らしていると色々な感覚や考え方が偏ってしまう。OBSのあるここはとても田舎なので、時々東京に行って街を歩いているだけで、色々なことを感じる。ここにいても、集落のおじちゃんおばちゃんと話すと、また色んな感覚を持つことができます。
また、自然の中にいると自分の感覚が研ぎすまされていく気もします。暑い、寒いとか、ご飯がおいしいとか。苦しいとかうれしいとか。自分がそこにいて今何を感じているのかがものすごくシンプルでリアルに実感できる。今を生きている実感があるとでもいうか。ぜひ多くの人にここに来てもらいたいなと思っています。


―読んでくれた方へ最後にメッセージ

OBSのコースにぜひ来てほしい。だまされたと思って。言葉だけでは伝えられないので、とりあえず参加してみてほしい。 こんな経験ができる場は他にはない! 必ず得られるものがあります。


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